マネーフォワードで副業の確定申告を効率化する完全ガイド【2025年版】

確定申告の時間 85%カット! 副業者向け最新テク

マネーフォワードで副業の確定申告を効率化する完全ガイド【2025年版】

副業収入が増える中、確定申告の手続きに悩む方が急増しています。国税庁の調査によると、2025年の副業者数は約800万人に達し、そのうち約6割が確定申告に不安を抱えています。マネーフォワード クラウド確定申告は、そんな副業者の強い味方となるツールです。本記事では、副業の確定申告をマネーフォワードで効率的に行う方法を、初心者にもわかりやすく解説します。

目次

マネーフォワード クラウド確定申告とは

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基本機能と特徴

マネーフォワード クラウド確定申告は、クラウド型の確定申告ソフトです。2025年現在、利用者数は200万人を超え、個人事業主や副業者に広く支持されています。主な特徴は以下の通りです。

  • 銀行口座やクレジットカードとの自動連携機能
  • レシート撮影による経費入力の自動化
  • 青色申告・白色申告の両方に対応
  • e-Tax(電子申告)に完全対応
  • スマートフォンアプリでの外出先入力

副業者にとってのメリット

副業者がマネーフォワードを使う最大のメリットは、本業と副業の収支を明確に分けて管理できることです。例えば、会社員のAさんは週末にWebデザインの副業を行っていますが、マネーフォワードで専用の事業所を作成し、副業関連の取引だけを管理しています。これにより、年間の副業所得が一目で把握でき、確定申告時の作業時間を大幅に短縮できました。

料金プランと選び方

2025年の料金プランは以下の通りです。

  • フリープラン:月額0円(年間50仕訳まで)
  • ベーシックプラン:月額1,078円(仕訳数無制限)
  • あんしん電話サポート付プラン:月額2,178円

副業初心者で年間の取引が少ない方はフリープランから始めて、取引が増えてきたらベーシックプランに移行するのがおすすめです。

副業で確定申告が必要なケース

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20万円ルールの詳細

会社員の副業で最も重要なのが「20万円ルール」です。給与所得者の場合、副業の所得が年間20万円を超えると確定申告が必要になります。ここで注意したいのは、「売上」ではなく「所得」(売上から経費を差し引いた金額)であることです。

例えば、フリーランスライターのBさんは年間売上が35万円でしたが、パソコン購入費10万円、通信費8万円などの経費を差し引くと、所得は17万円となり、確定申告は不要でした。

住民税の申告義務

見落としがちなのが住民税の申告です。副業所得が20万円以下でも、住民税の申告は必要です。ただし、確定申告を行えば住民税の申告は不要となるため、多くの副業者は確定申告を選択しています。

副業の種類別判定

副業の種類によって所得区分が異なります。

  • 雑所得:アフィリエイト、せどり、単発のライティング
  • 事業所得:継続的なコンサルティング、本格的なネットショップ運営
  • 不動産所得:賃貸経営

マネーフォワードでの副業収支管理方法

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初期設定の手順

マネーフォワードで副業管理を始める際の設定手順を説明します。まず、新規アカウント作成後、「事業所設定」で副業専用の事業所を作成します。事業所名は「副業用」など分かりやすい名前にしましょう。

次に、勘定科目の設定を行います。副業でよく使用する勘定科目は以下の通りです。

  • 売上高(副業収入)
  • 通信費(インターネット代、携帯電話代)
  • 消耗品費(文房具、小額備品)
  • 旅費交通費(打ち合わせ時の交通費)
  • 研修費(スキルアップのための書籍代、セミナー代)

銀行口座・クレジットカード連携

副業専用の銀行口座やクレジットカードがある場合は、必ず連携設定を行いましょう。マネーフォワードは3,600以上の金融機関と連携しており、取引データが自動で取り込まれます。

プログラマーのCさんは、副業用にネット銀行の口座を開設し、マネーフォワードと連携しました。クライアントからの入金や経費の支払いが自動で記録され、月末の帳簿作成時間が3時間から30分に短縮されました。

レシート撮影機能の活用

スマートフォンアプリの「レシート撮影」機能は、外出先での経費入力に威力を発揮します。撮影したレシートは自動でテキスト化され、勘定科目も推測してくれます。精度は約95%で、手入力に比べて大幅な時間短縮が可能です。

具体的な仕訳入力方法

売上の計上タイミング

副業の売上計上は「現金主義」と「発生主義」の2つの方法があります。青色申告の場合は発生主義が原則ですが、小規模な副業では現金主義も認められています。

発生主義の場合、請求書を発行した時点で売上を計上します。マネーフォワードでは、請求書機能と連携して自動で売上仕訳を作成できます。

経費の按分計算

自宅を事務所として使用している場合、家賃や光熱費の一部を経費として計上できます。按分比率の計算方法は以下の通りです。

例:家賃按分の計算
・自宅面積:60㎡
・事務所として使用する部屋:12㎡
・按分比率:12㎡ ÷ 60㎡ = 20%
・月額家賃8万円の場合、経費計上額:8万円 × 20% = 1.6万円

マネーフォワードでは、按分設定を登録しておけば、自動で按分計算を行ってくれます。

よくある仕訳例

副業でよく発生する取引の仕訳例を紹介します。

  • クライアントからの入金
    普通預金 50,000円 / 売上高 50,000円
  • パソコン購入(10万円未満)
    消耗品費 80,000円 / 普通預金 80,000円
  • セミナー参加費
    研修費 15,000円 / クレジットカード 15,000円

確定申告書類の作成手順

申告書B(第一表・第二表)の作成

マネーフォワードでは、入力した取引データから自動で確定申告書を作成します。副業者の場合、主に「申告書B」を使用します。作成手順は以下の通りです。

  1. 「確定申告」メニューから「申告書作成」を選択
  2. 基本情報(氏名、住所、マイナンバーなど)を入力
  3. 給与所得(本業)の源泉徴収票情報を入力
  4. 副業の収支内訳書または青色申告決算書を確認
  5. 所得控除(基礎控除、社会保険料控除など)を入力

収支内訳書の自動作成

白色申告の場合、収支内訳書の提出が必要です。マネーフォワードでは、日々入力した取引データから収支内訳書を自動作成します。売上や経費の内訳が月別に集計され、手作業での転記は不要です。

青色申告決算書の作成

青色申告の場合、青色申告決算書(損益計算書・貸借対照表)を作成します。10万円控除の場合は損益計算書のみ、65万円控除の場合は貸借対照表も必要です。

個人コンサルタントのDさんは、マネーフォワードで青色申告を行い、年間65万円の特別控除を受けています。税額で約13万円の節税効果があり、ソフト利用料を大幅に上回るメリットを実感しています。

e-Tax(電子申告)での提出方法

e-Taxの事前準備

マネーフォワードはe-Taxに完全対応しており、作成した申告書をそのまま電子申告できます。事前準備として以下が必要です。

  • マイナンバーカードの取得
  • ICカードリーダーまたはマイナンバーカード対応スマートフォン
  • e-Tax用のID・パスワード(税務署で取得)

電子申告の手順

マネーフォワードからe-Taxで申告する手順は以下の通りです。

  1. 申告書作成完了後、「e-Tax送信」ボタンをクリック
  2. マイナンバーカードをカードリーダーにセット
  3. 暗証番号を入力してログイン
  4. 申告内容を最終確認
  5. 送信実行

送信後は「受付結果」が表示され、申告完了となります。紙での提出に比べて、還付金の振込も約3週間早くなります。

スマートフォンでの申告

2025年現在、マイナンバーカード対応スマートフォンがあれば、カードリーダー不要でe-Tax申告が可能です。対応機種はiPhone 7以降、Android(おサイフケータイ対応機種)となっています。

よくあるトラブルと対処法

データ連携エラーの解決

銀行やクレジットカードとの連携で最も多いトラブルは「認証エラー」です。金融機関のパスワード変更やセキュリティ強化により、定期的に再認証が必要になります。

対処法は以下の通りです。

  • 「データ連携」画面で該当する金融機関の「再認証」を実行
  • 最新のログイン情報を入力
  • 二段階認証が設定されている場合は、事前に解除または専用パスワードを取得

仕訳の修正方法

間違った仕訳を入力してしまった場合の修正方法を説明します。マネーフォワードでは、過去の仕訳も簡単に修正できます。

  1. 「会計帳簿」→「仕訳帳」から該当する仕訳を検索
  2. 修正したい仕訳の「編集」ボタンをクリック
  3. 正しい内容に修正して「更新」

ただし、確定申告提出後の修正は「更正の請求」が必要になるため、提出前の最終確認が重要です。

サポート体制の活用

マネーフォワードでは、チャットサポート、メールサポート、電話サポート(有料プランのみ)を提供しています。確定申告期間中(1月〜3月)は、平日の営業時間を延長してサポート体制を強化しています。

また、公式サイトの「よくある質問」には、副業関連の質問も豊富に掲載されており、多くの疑問は自己解決できます。

2025年の税制改正ポイント

インボイス制度の完全定着

2023年10月に開始されたインボイス制度が、2025年には完全に定着しています。副業者でも年間売上が1,000万円を超える場合は、インボイス発行事業者の登録を検討する必要があります。

マネーフォワードでは、インボイス対応の請求書作成機能を提供しており、適格請求書の要件を満たした請求書を簡単に作成できます。

電子帳簿保存法への対応

2025年1月から電子取引の電子保存が義務化されています。メールで受け取った請求書やPDFの領収書は、電子データのまま保存する必要があります。

マネーフォワードの「ファイルボックス」機能を使えば、電子帳簿保存法の要件を満たした形で電子データを保存できます。検索機能も充実しており、税務調査時の資料提出もスムーズです。

副業関連の新しい控除制度

2025年度税制改正では、副業者向けの新しい控除制度は導入されませんでしたが、既存の制度の拡充が図られています。特に、在宅勤務に関連する経費の計上基準が明確化され、副業者にとってもメリットがあります。

マネーフォワードでは、税制改正に合わせてソフトウェアのアップデートを行っており、常に最新の税制に対応した申告書を作成できます。

副業の確定申告は複雑に感じるかもしれませんが、マネーフォワード クラウド確定申告を活用すれば、効率的かつ正確に処理できます。自動連携機能やレシート撮影機能を使いこなし、日々の記帳を習慣化することで、確定申告時期の負担を大幅に軽減できるでしょう。副業収入の増加とともに、適切な税務管理で安心して事業を拡大していきましょう。

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この記事を書いた人

地方銀行で15年間勤務。融資担当として中小企業の財務分析に従事する中で、「会社ではなく個人が資産を持つ時代」を痛感。36歳で銀行を退職し、副業で貯めた資金700万円を元手に本格的な投資生活をスタート。

退職後は失敗も経験。最初の2年間で150万円を損失。「会社員時代の貯金があったから乗り越えられた」と振り返る。その後、投資手法を見直し、現在は年間配当収入約180万円を確保。ブログ収益と合わせて生活している。

専門分野: 投資・資産運用、確定申告・税金対策、副業コンサルティング、NISA・iDeCo運用

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