楽天VTIとSBI VTIの違いを徹底比較!どちらを選ぶべきか完全解説

楽天VTIとSBI VTIの違いを徹底比較!どちらを選ぶべきか完全解説

米国株式市場全体に投資したい投資家にとって、楽天VTIとSBI VTIは人気の選択肢です。どちらも同じVTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)を投資対象としていますが、運用会社や手数料、投資のしやすさなど多くの違いがあります。

本記事では、楽天VTIとSBI VTIの特徴を詳細に比較し、あなたの投資スタイルに最適な選択肢を見つけるための情報をお届けします。

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目次

楽天VTIとSBI VTIの基本情報

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まず、両ファンドの基本的な情報を整理しましょう。

楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)は、楽天投信投資顧問が運用する投資信託です。正式名称が示す通り、米国株式市場全体をカバーするVTIに実質的に投資することで、米国株式市場のパフォーマンスと同等の投資成果を目指しています。

SBI・V・全米株式インデックス・ファンド(SBI VTI)は、SBIアセットマネジメントが運用する投資信託で、同じくVTIを主要投資対象としています。

両ファンドとも以下の特徴を共有しています:

  • 投資対象:バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)
  • ベンチマーク:CRSP USトータル・マーケット・インデックス
  • 投資地域:米国
  • 投資スタイル:パッシブ運用(インデックス運用)

手数料(信託報酬)の違いを詳しく比較

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投資信託を選ぶ際の最重要ポイントの一つが手数料です。長期投資において、わずかな手数料の差が将来的に大きな差となって現れます。

楽天VTIの信託報酬は年率0.162%(税込)です。一方、SBI VTIの信託報酬は年率0.0938%(税込)となっています。

この差は約0.07%ですが、長期投資では無視できない差額になります。例えば、100万円を20年間投資した場合を想定してみましょう:

  • 楽天VTI:年間1,620円の手数料
  • SBI VTI:年間938円の手数料
  • 年間差額:682円
  • 20年間の累積差額:約13,640円(複利効果を考慮するとさらに大きな差)

SBI VTIの方が明らかに低コストであり、長期投資においてこの手数料差は重要な選択要素となります。投資で収入を増やしたい方は、プログラミング副業案件も並行して検討することで、投資元本を増やすことができるでしょう。

投資のしやすさ・購入方法の比較

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実際の投資のしやすさも重要な比較ポイントです。両ファンドの購入可能な証券会社や投資方法を見てみましょう。

楽天VTIの購入方法

楽天VTIは多くの証券会社で購入できますが、特に楽天証券での購入にメリットがあります:

  • 楽天証券:購入手数料無料、楽天ポイントでの投資可能
  • SBI証券:購入手数料無料
  • マネックス証券:購入手数料無料
  • その他多くのネット証券で取り扱い

SBI VTIの購入方法

SBI VTIはSBI証券での購入が最も便利ですが、他の証券会社でも購入可能です:

  • SBI証券:購入手数料無料、Vポイントでの投資可能
  • 楽天証券:購入手数料無料
  • マネックス証券:購入手数料無料
  • auカブコム証券:購入手数料無料

どちらのファンドも主要なネット証券では手数料無料で購入できるため、アクセスの面での大きな差はありません。

つみたてNISAでの活用方法

つみたてNISAを活用した長期積立投資において、両ファンドはどちらも対象商品として認定されています。

楽天VTIのつみたてNISA活用

  • 楽天証券なら楽天カード決済で1%のポイント還元
  • 楽天ポイントでの投資も可能
  • 楽天経済圏のユーザーにとって利便性が高い

SBI VTIのつみたてNISA活用

  • SBI証券なら三井住友カード決済で最大2%のポイント還元
  • 低コストによる長期的なメリット
  • Vポイントでの投資も可能

つみたてNISAでの20年間の非課税投資枠(年間40万円×20年=800万円)を考えると、手数料の差がより重要になります。SBI VTIの低い信託報酬は、長期投資において大きなアドバンテージとなるでしょう。また、つみたてNISA20年後の出口戦略も事前に検討しておくことが重要です。

運用実績とパフォーマンス比較

両ファンドとも同じVTIに投資しているため、理論上は似たようなパフォーマンスを示すはずです。しかし、手数料の差や運用効率の違いにより、実際のリターンには差が生じます。

楽天VTIは2017年9月に設定された比較的歴史のあるファンドで、これまで安定した運用実績を積み重ねています。一方、SBI VTIは2021年6月に設定された新しいファンドですが、低コストという明確な優位性を持っています。

長期的には、手数料の低いSBI VTIの方が優位になると予想されますが、短期的な市場変動や為替変動の影響により、一時的にパフォーマンスに差が生じることもあります。

重要なのは、どちらのファンドも米国株式市場全体の成長に連動するという本質的な投資目的は同じであり、長期投資においては手数料の差が最も重要な要素となることです。

どちらを選ぶべき?投資家タイプ別おすすめ

楽天VTIとSBI VTIのどちらを選ぶべきかは、投資家の状況や優先する要素によって異なります。

楽天VTIがおすすめな人

  • 楽天経済圏をフル活用している人
  • 楽天ポイントを投資に回したい人
  • 楽天カードでの決済ポイント還元を重視する人
  • ファンドの運用歴史を重視する人

SBI VTIがおすすめな人

  • 手数料の低さを最重視する人
  • 長期投資でコスト効率を最大化したい人
  • 三井住友カードでの決済ポイント還元を活用したい人
  • SBI証券をメインで利用している人

投資額による影響

投資額が大きくなるほど、手数料の差の影響も大きくなります:

  • 投資額100万円:年間手数料差約680円
  • 投資額500万円:年間手数料差約3,400円
  • 投資額1,000万円:年間手数料差約6,800円

まとまった資金での投資や、長期間の積立投資を予定している場合は、SBI VTIの低コストメリットがより顕著に現れます。なお、iDeCo掛金上限の2025年変更により、さらなる投資枠の拡大も期待できます。

まとめ:長期投資を成功させるための選択

楽天VTIとSBI VTIの比較を通じて、両ファンドにはそれぞれ異なるメリットがあることが分かりました。最終的な選択のポイントをまとめると:

  1. 手数料を最重視するなら:SBI VTI
    年率0.0938%の低い信託報酬は長期投資で大きなアドバンテージ
  2. 利便性や付加サービスを重視するなら:楽天VTI
    楽天経済圏での連携メリットや豊富なポイント活用機会
  3. 証券会社との相性も考慮
    メイン口座として利用している証券会社での取り扱いやすさ

どちらを選んでも、米国株式市場全体への分散投資という投資目的は達成できます。重要なのは、選択したファンドで継続的な積立投資を行い、長期的な資産形成を実現することです。

市場の短期的な変動に惑わされず、自分の投資目標と投資期間に適したファンドを選択し、着実な資産形成を進めていきましょう。投資は長期戦略が成功の鍵となります。

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この記事を書いた人

地方銀行で15年間勤務。融資担当として中小企業の財務分析に従事する中で、「会社ではなく個人が資産を持つ時代」を痛感。36歳で銀行を退職し、副業で貯めた資金700万円を元手に本格的な投資生活をスタート。

退職後は失敗も経験。最初の2年間で150万円を損失。「会社員時代の貯金があったから乗り越えられた」と振り返る。その後、投資手法を見直し、現在は年間配当収入約180万円を確保。ブログ収益と合わせて生活している。

専門分野: 投資・資産運用、確定申告・税金対策、副業コンサルティング、NISA・iDeCo運用

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