マネックス証券のNISA口座開設から運用まで完全ガイド【2025年版】
2025年から始まった新NISA制度により、年間投資枠が大幅に拡大され、投資への関心が高まっています。マネックス証券は、豊富な投資信託ラインナップと使いやすいツールで、NISA初心者から上級者まで幅広く支持されている証券会社です。本記事では、マネックス証券でNISA口座を開設し、実際に投資を始めるまでの手順を詳しく解説します。
マネックス証券のNISA口座の特徴とメリット

投資信託の購入時手数料が全て無料
マネックス証券では、NISA口座で購入する投資信託の購入時手数料が全て無料です。これは年間360万円という新NISA枠を活用する上で大きなメリットとなります。例えば、他社で購入時手数料が3.3%の投資信託を100万円分購入する場合、3万3,000円の手数料がかかりますが、マネックス証券なら0円です。
豊富な投資信託ラインナップ
マネックス証券では、2025年現在1,200本を超える投資信託を取り扱っており、その多くがNISA口座で購入可能です。人気の「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」や「楽天・全米株式インデックスファンド」など、低コストなインデックスファンドが充実しています。信託報酬が0.1%を下回る超低コストファンドも多数用意されているため、長期投資に適した商品選択が可能です。
使いやすい投資ツールとアプリ
マネックス証券の「マネックストレーダー」や「マネックス証券アプリ」は、NISA投資を始める初心者にも使いやすい設計となっています。投資信託の積立設定も簡単で、毎月の積立金額や積立日を柔軟に設定できます。また、ポートフォリオの確認や資産の推移もグラフで分かりやすく表示されます。
NISA口座開設の準備と必要書類
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口座開設前に準備するもの
マネックス証券でNISA口座を開設する際に必要な書類は以下の通りです:
- 本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカード、パスポートなど)
- マイナンバー確認書類(マイナンバーカード、通知カード、住民票の写しなど)
- 銀行口座情報(入出金用)
これらの書類はスマートフォンで撮影してアップロードするため、事前に鮮明な写真を撮影しておくとスムーズです。
既に他社でNISA口座を持っている場合の注意点
NISA口座は一人一口座しか開設できないため、既に他社でNISA口座を持っている場合は、金融機関変更の手続きが必要です。変更手続きには1〜2週間程度かかるため、年初から投資を始めたい場合は、前年の10月頃から手続きを開始することをおすすめします。
口座開設にかかる期間
マネックス証券では、オンライン申込みから最短3営業日で口座開設が完了します。ただし、NISA口座の場合は税務署での確認作業があるため、実際にNISA投資を始められるまでには1〜2週間程度かかることが一般的です。
口座開設の具体的な手順

オンライン申込みの流れ
マネックス証券の公式サイトから「口座開設」ボタンをクリックし、以下の手順で進めます:
- 基本情報の入力(氏名、住所、職業、年収など)
- 投資経験や投資目的の選択
- NISA口座開設の申込み
- 本人確認書類のアップロード
入力には15〜20分程度かかりますが、途中で保存して後から続きを入力することも可能です。
本人確認書類の提出方法
マネックス証券では、「スマホで本人確認」サービスを利用すれば、最短で口座開設が可能です。運転免許証やマイナンバーカードをスマートフォンのカメラで撮影し、顔写真と一緒に提出します。この方法なら郵送でのやり取りが不要で、すべてオンラインで完結します。
初回ログインと初期設定
口座開設完了後、ログインIDとパスワードが郵送またはメールで送られてきます。初回ログイン時には、取引暗証番号の設定や出金先銀行口座の登録を行います。また、投資信託の積立設定を行う場合は、この段階で銀行口座からの自動引き落とし設定も済ませておくと便利です。
実際の投資商品選びと購入方法
初心者におすすめの投資信託
NISA初心者には、以下のような低コストなインデックスファンドがおすすめです:
- eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー):信託報酬0.1133%で世界中の株式に分散投資
- eMAXIS Slim米国株式(S&P500):信託報酬0.09372%で米国の主要500社に投資
- eMAXIS Slimバランス(8資産均等型):信託報酬0.143%で株式と債券にバランス良く投資
積立投資の設定方法
マネックス証券では、月1回から月30回まで柔軟に積立設定が可能です。例えば、月10万円を投資したい場合、月初に一括で投資するか、毎営業日に5,000円ずつ投資するかを選べます。時間分散効果を狙うなら、毎営業日の積立がおすすめです。
一括投資と積立投資の使い分け
新NISA制度では、つみたて投資枠(年間120万円)と成長投資枠(年間240万円)を併用できます。毎月の給与から一定額を積立投資し、ボーナスなどまとまった資金がある時は一括投資するという使い分けが効果的です。実際に、年収500万円のサラリーマンAさんは、毎月8万円をつみたて投資枠で積立し、ボーナス時に成長投資枠で120万円を一括投資することで、年間投資枠を最大限活用しています。
投資開始後の管理とメンテナンス
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ポートフォリオの確認方法
マネックス証券では、NISA口座の資産状況をリアルタイムで確認できます。保有商品の評価額、損益、資産配分などがグラフで分かりやすく表示されるため、定期的にチェックしましょう。特に、年に1〜2回は資産配分の見直しを行い、当初の投資方針から大きく外れていないか確認することが重要です。
リバランスの実施タイミング
複数の投資信託を保有している場合、市場の動きによって当初の資産配分から外れることがあります。例えば、株式70%、債券30%の配分で始めた投資が、株価上昇により株式80%、債券20%になった場合、一部を売却して元の配分に戻すリバランスを検討しましょう。NISA口座内での売却は非課税のため、リバランスに適しています。
積立金額の見直し
収入の変化や家計状況に応じて、積立金額の見直しも必要です。マネックス証券では、積立金額の変更はオンラインで簡単に行えます。例えば、転職により収入が増えたBさんは、月5万円から月8万円に積立金額を増額し、逆に住宅購入により一時的に投資を減らしたいCさんは、月10万円から月3万円に減額しました。
よくある質問と注意点
NISA口座での投資上限について
新NISA制度では、生涯投資枠が1,800万円(うち成長投資枠は1,200万円)に設定されています。年間投資枠は360万円ですが、早期に上限に達することを心配する必要はありません。仮に年間360万円を投資し続けても、5年間で上限に達する計算です。多くの投資家にとって、まずは継続的な投資習慣を身につけることが重要です。
途中で投資を止めたい場合の対処法
急な出費や収入減により投資を一時停止したい場合、積立設定を停止するか、積立金額を減額できます。NISA口座内の投資信託は、必要に応じていつでも売却可能で、売却益に税金はかかりません。ただし、一度売却した分の投資枠は復活しないため、本当に必要な場合のみ売却することをおすすめします。
他社への移管について
マネックス証券のサービスに満足できない場合、NISA口座を他社に移すことも可能です。ただし、保有商品をそのまま移管することはできないため、一度売却して現金化する必要があります。また、移管手続きには時間がかかるため、年をまたぐ場合は投資機会を逃す可能性もあります。
成功する投資のためのコツと長期戦略
感情に左右されない投資の重要性
株式市場は短期的には大きく変動しますが、長期的には成長する傾向があります。2020年3月のコロナショックでは、多くの投資信託が30%以上下落しましたが、その後の回復により、継続投資した人は大きな利益を得ました。実際に、この時期に投資を継続したDさんは、3年後には当初の投資額を50%上回る成果を得ています。
分散投資の効果を最大化する方法
単一の投資信託でも十分な分散効果は得られますが、より安定した運用を目指すなら、地域別、資産別の分散を検討しましょう。例えば、先進国株式50%、新興国株式20%、債券30%のような配分により、リスクを抑えながらリターンを狙えます。重要なのは、複雑にしすぎず、管理しやすい範囲で分散することです。
税制優遇を最大限活用する戦略
NISA口座の最大のメリットは非課税であることです。そのため、値上がり益や配当金が期待できる成長性の高い商品をNISA口座で保有し、安定した債券などは特定口座で保有するという使い分けも有効です。また、年末に含み益のある商品を一部売却し、翌年の投資枠で同じ商品を買い直すことで、実質的な利益確定も可能です。
結論
マネックス証券でのNISA投資は、豊富な商品ラインナップと使いやすいツールにより、初心者から上級者まで幅広く対応できる優れた選択肢です。口座開設から実際の投資開始まで、本記事で解説した手順に従って進めれば、スムーズに投資を始められます。最も重要なのは、長期的な視点を持ち、継続的に投資を続けることです。新NISA制度の恩恵を最大限活用し、将来の資産形成を着実に進めていきましょう。
